ストライク・ザ・ブラッド 16 陽炎の聖騎士 感想

15 巻で第 1 部が完結した「ストライク・ザ・ブラッド」ですが、新たに第 2 部ということで 16 巻が発売されました。
この作者はよく作品を途中で投げ出すという悪い噂があり、第 1 部完結の時点でもう続きは出ないのではないかという心配もありましたが、無事に第 2 部がスタートしたので良かったです。

例によって感想はネタバレを含みます。未読の方は気を付けてください。

物語は古城くんが恩莱島で目覚めるところから始まります。
日本唯一の魔族特区である恩莱島では、攻魔師養成学校に通い、新ヒロインである香菅谷 雫梨・カスティエラ(通称:カス子)たちと半年間暮らすことになります。
なぜか古城くんは眷獣が使えず、修道騎士であるカス子や獣人拳士の天瀬優乃、魔銃手の宮住琉威らと共に攻魔師を目指しているんですね。

そしてこの学校では、生徒たちの実戦経験も兼ねて恩莱島の地下にある迷宮(カルケリ)の探索を課しているようです。
その探索中、ローブ姿の敵による襲撃でパーティが半壊したところを……
我らがメインヒロインたる姫柊雪菜の登場で全滅を逃れ、雪霞狼を心臓に刺されることで古城くんは現実世界へと戻るのでした。

現実世界に戻った古城くんは雪菜たちが 3 日間ずっと古城を探していたことを知ります。
古城くんの過ごしていた半年間は現実世界の 3 日間であり、恩莱島のことは誰も知らず、古城くんは最近テストが始まった新作 VR ゲームのロケテスト中に消えたのだとか。

ここまでが前半なのですが、何か既視感のあるストーリー。
VR ゲーム……現実世界よりも早い時間の流れ……騎士……拳士……銃手……
ソードアート・オンライン アリシゼーション編そっくりの設定じゃないですか?

当然、後半は全く違う話になっているのですが、前半はどことなく SAO を思い出させる話なんですね。
パクったというほど類似しているわけではないですが、ストブラの世界観でちょっとだけ SAO っぽいことしてみました、ぐらいの感覚でしょうか。
もちろんぼくがたまたま 3 日前に SAO 読んだからそう感じているだけかもしれませんが。

でも恩莱島(おんらいとう)って……
どう考えても「オンライン」からとってますよね。
VR ゲームのロケテスト中に、ってのも SAO そのものって感じですし。
現実世界より加速した世界で半年間過ごして、現地妻と正妻がぶつかって「私は半年間も寝食を共にした!」「私が先輩の監視役なんです!」って流れも SAO のアリスとアスナのぶつかるシーンそのものじゃないですか…?

それはさておき、後半を見ていきたいと思います。

後半ではついに現実世界にカス子が現れ、古城くんたちを襲撃しますが雪菜に敗れます。
しかしそこに現れた LCO の元幹部、真賀斎禍子(まがときかこ)により古城らは再び恩莱島へと連れ去られ、そこが那月ちゃんの監獄結界と同様の世界であることを知ります。
そこでかつての仲間たちに襲われ、重傷を負った古城くんは例によってカス子の血を吸い、回復します。

あとはいつもの「ここから先は、オレのケンカだ!」「いいえ、先輩。わたしたちのケンカ、です!」からのフルボッコですね。
カス子は春から古城くんと同じ学園の中等部に転入することになりました。
戸籍上は 20 歳ですが体の年齢は 14 歳なのだとか。

ここで 16 巻は終わりになります。
先ほども言ったように前半は SAO チックな話になっているんですが、それを監獄結界と時間制御術式という形で、世界観にそぐわないよう綺麗にまとめてきましたね。
今回はこれまでとは違って、表紙がリバーシブルカバーで雪菜・カス子を選べる仕様になっているんですが、今後のカス子の立ち位置とかも気になりますね。

現状はアニメ 23・24 話「暁の帝国篇」(雪菜 √ Before / After)で、雪菜と浅葱が古城くんの伴侶となることが示唆されているわけですが。
さすがにリバーシブルカバーで雪菜と同じ扱いを受けておきながら、16 巻だけの現地妻ヒロインってことはないですよね……?

さらに雪菜 √ Before / After と言えば、ラストでついに萌葱と零菜が本編初登場しました。
あくまでも雪菜 √ Before / After 自体は原作の未来ではなく、パラレルワールド的な扱いとされていたはずなんですが、今回でついにその未来は確定的に。
アニメで放送された時点で確定も同然ではあったんですけどね。

そして第 1 部「聖殲編」に続いて、第 2 部は「終焉篇」と名付けられているようです。
第 2 部からはタイトルを変えることも考えた、という作者談もあるようですね。

しかし今回、おそらくラスボスとしてチラ見せ的登場を果たした吸血王(ザ・ブラッド)。
彼をラスボスとして戦う物語になるとするならば、それこそタイトルは「ストライク・ザ・ブラッド」だと思うのですがどうなんでしょう。
あとがきによると 16 巻は第 2 部のプロローグなのだそうで、今後の古城くんたちの戦いが気になります。

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