104 回 薬剤師国家試験

先日 104 回 薬剤師国家試験を受験しました。
自己採点結果は 240 点。
225 点が合格ラインと言われているので合格です。もちろんマークミスや禁忌肢に引っかかっている可能性は否定できないので正式な合格発表まで安心はできませんが、この点数であればまず合格と見て問題ないでしょう。

以下、今回の国試に関するエピソードや就活の話などを書いていきます。

まず成績推移ですが、ぼくの場合は国試の勉強を始めたのが非常に遅く、国試まで残り 36 日となってからでした。一般的に国立大学の薬学部生が勉強を始めるのは卒論が終わる 12 月前後です。ぼくの場合は年末に卒論が終わったので、本来であれば年末年始から勉強を始めているべきなのですが、随分とギリギリまで勉強を先延ばししてしまいました。

本格的に勉強を始めてからも、事あるごとに通話してたり休日は出かけていたりと遊んでしまうことも多く、実質の勉強期間は 30 日未満でした。国試 1 週間前でさえ昼食に誘われて結局夜まで遊んでしまう、なんてこともありました。それでも合格できたから良かったですが、落ちていれば悲惨でした。

薬剤師国家試験とは

そもそもこのブログ自体が薬学生向けのブログではないので、基本的なところから説明しておくと「薬剤師国家試験」とは、薬剤師になるための資格試験です。受験資格は薬学部を卒業、ないしは卒業見込みであること。薬学部は医学部同様に 6 年制なので、最短でも 24 歳まで受験資格は得られません。

国試の合格率は 7 割程度と言われています。試験は 2 日間に分けて行われ、記述問題はなく全てマーク形式。難易度としてはそれほど難しくありません。国立大学の薬学部に入学できる成績があれば、普通に勉強していれば十分に合格できるレベルだと思います。基本的には 345 点満点中の 65% である 225 点以上で合格です。

試験範囲は「物理」「化学」「生物」「衛生」「薬理」「薬剤」「病態・薬物治療」「法規・制度・倫理」「実務」の 9 科目。それぞれの科目のテキストが一般的な辞書ぐらいの厚さとなっており、試験範囲は膨大です。単純に薬の名前と効果を知っていれば良いというわけではありません。

本来は 1 ヶ月程度でどうにかなる量ではないのですが、合格ラインは 65% なので全て暗記・理解している必要はありません。あくまでも 65% 以上を正解できればいいので、苦手範囲は最初から捨てていました。理解に時間のかかる範囲(特に物理)や計算問題には一切手をつけず、暗記範囲をひたすら覚える作戦で取り組んだことが今回の合格につながったと思います。

就活

薬学部生の就活は、世間一般の常識では考えられないほどゆるいものです。
主な就職先としては薬局、病院、ドラッグストア、製薬企業があります。このうち製薬企業だけは世間一般の就活に近いものがありますが、薬局や病院、ドラッグストアは受ければ内定が出るような状態です。交通費なども出してもらえる場合が多く、場合によっては接待を受けることもあるのでちょっとした VIP 気分の就活です。

実際、ぼくも 1 社から高級焼肉店での接待を受け、3 社の面接を受けて 3 社全てから内定が出ました。あまりにも上手くいきすぎて拍子抜けしてしまうほど何の苦労もない就活でした。もちろん初任給も同年代と比べて高水準の給料を得られるので、特に将来なりたい職業のない人はとりあえず薬剤師を目指しておけばいいのではないかと思います。

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そんなわけで、国試の結果報告でした。
今年度は国試勉強のため(と言いつつも実際にはほとんど勉強していませんでしたが)アプリケーション開発をあまり行なっていなかったので、今後いくつか溜め込んでいるアイデアを製品化していきたいと思っています。

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