つばクロ
-TSUBASA CROSS-
プログラマな薬剤師の趣味を綴るブログ。
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ついに念願の PlayStation VR を買うことができたのでそのレビューを書きたいと思います。
端的に言うと「すごい」の一言に尽きます。
他の言葉が出てこないぐらいには VR というものは衝撃的な体験ですね。
さて、今年 2016 年と言えば「VR 元年」と呼ばれているように、3 月に発売された Oculus Rift、4 月に発売された HTC Vive、そして 10 月 13 日に発売された PlayStation VR と 3 大 VR デバイスが登場しています。前者 2 つは一般的に知名度が高いとは言えませんが、PlayStation VR はニュース等でも大々的に取り上げられていることもあって、あまりゲームに興味のない層でもその存在を知っているようですね。
PlayStation VR は 12 月現在でも日本国内では品切れが続いており、転売やオークションが横行している現状ですが、今回 12/17 (土) に再販されることとなりました。そして案の定この日も、運良く買えた人よりも買えなかった人の方が多かったのではないかと思われるほどの激戦になったようです。
この再販では、オンラインのソニーストアなどで朝 7 時から販売され、計 7 つのオンラインショッピングサイトと各都道府県のゲーム店などで販売されることとなりました。ぼくも例によって朝 7 時からネット上で勝負し、どのサイトもアクセスが集中して全くつながらないまま売り切れてしまいました。やはりネット販売は鬼門ですね。
続いて長崎県唯一の PlayStation VR 取扱店であるヤマダ電機にて、朝 10:15 からの抽選販売に備えるべく 9:30 頃から並びました。整理券の番号は 18 番でしたが、最終的に抽選開始時には 80 人ぐらいの人がいたのではないかと思います。そして案の定、抽選でハズレました……。
ぼくの前に並んでいた若い夫婦は夫がハズレて妻が当たっていたので、夫婦や友達どうし複数人で並んでいるのは本当にズルいなぁ、と思ったりもしましたがこれも日頃の行いの結果でしょう。
実はぼくもリアフレ 3 人に声をかけていたのですが全員断られたんですよね(涙)
そういうわけで、せっかくの再販でしたが入手は絶望的。
あとはオンラインの販売サイトで不定期に小出しされることもある、という噂を信じて 1 日中待機していること数時間。
16:15 頃に、その時が来ました。
ヨドバシ.com にて販売が再開され、いつアクセス集中でエラーを吐かれるかとドキドキしながら急いで購入手続きを済ませ、購入手続きが完了した時には思わずリアルでガッツポーズしてしまいましたね。
結果としてヨドバシ.com の突発的再販は約 10 分ほど続いたようですね。Amazon などの場合は 20 秒 〜 1 分ほどで瞬殺されてしまうという話なので、ヨドバシ.com は意外と盲点だったのでしょうか。夕方 16 時という時間的な問題もあると思います。
ぼくの場合は、TweetDeck で「PlayStation VR 再開」で検索をかけ、その結果をアラート ON にしてずっとモニタリングしていたその執念の結果とでも言うべきでしょう。各販売サイトの販売再開情報をリアルタイムにツイートしてくれる便利なアカウントが存在しているようで、今回ばかりはその存在が本当にありがたかったですね。
……というわけで、待つこと数日。
Amazon などの場合は発送されてから 3 日間ほどかかるので、日曜夕方に発送メールが届いた時は水曜日ぐらいに届くのかなぁ、と思っていたのですが。
なんと昨日 12/19 (月) の夕方に届いてしまいました。
興奮を隠せないまま、Twitter で実況しながら開封の儀を。
箱は意外にずっしりと重く、側面に触ると出っ張りを感じるので紙が薄いのかなという印象でした。
PlayStation VR のイメージ図が印刷された外箱はプレゼントのラッピングのような構造になっており、それを開けると白い中箱が。
さらに中箱を開けると青い箱がある、というマトリョーシカ感のある構造です。
青い箱の中には、上部に PlayStation Camera が入っている箱(左)とプロセッサユニットが入っている箱(右)があり、その下に PlayStation VR 本体が入っていました。
やっと PlayStation VR にご対面。
箱の重さとは対照的に、PlayStation VR 本体はかなり軽いです。
PlayStation Camera の箱とプロセッサユニットの箱がだいぶ重さを感じたので、最初に感じた箱の重さはこの重さだったのでしょう。
この後マニュアルに従って各ケーブルを接続し、PlayStation VR を装着。
しかしここで問題が。
ヘッドバンドが小さく、頭に入らないのです。
ヘッドバンド調整用と思われるギアを回してもヘッドバンドが伸びる気配がなく、マニュアルにも何も書かれていないので困ってしまいました。
逸る気持ちを抑えて、ヘッドバンドの調整方法を検索してみてやっと解決。
写真下の白いボタンを押しながらヘッドバンドを引っ張るという仕組みだったようです。
ボタンの上のギアは装着後にヘッドバンドを少し閉めて頭に固定するためのもの。
こうして PlayStation VR を装着し、ギアを回して固定。
すると、次の問題が。
ピントが合わず、画面がよく見えないんですね。
今度は写真右下の黒いボタンを押しながらゴーグル部分を前後させてピントを合わせます。
ゴーグル部分の前後だけでなく、ヘッドセットそのものを上下させることでもピントが変わります。
裸眼だとあまり苦労しないと思うのですが、眼鏡をかけている場合は少し苦労するかもしれませんね。
度の強い眼鏡では、視界の中央部ははっきり見えても視界の隅がぼやけるという現象が生じるようです。
ぼくもこの現象が少し見られたのですが、いろいろ位置を調整しているうちに、最終的にはほとんど気にならなくなりました。
こうして位置を調節してピントを合わせ、用意していたヘッドホンを装着。
実は、注文が確定した 12/17 (土) のうちに、PlayStation VR のためだけに新しくヘッドホンを購入していました。
ぼくが購入したのは HTC-AR3BT というヘッドホン。
Bluetooth 接続に対応しているんですが、PlayStation VR では有線で接続する必要があります。
なかなか良い感じにフィットしてくれました。
そしていざ、VR の世界へ……
すごい。
最初の感想は、「すごい」の一言でした。
見慣れた PlayStation 4 のホーム画面が、目の前の空間に浮かんでいるんですね。
「シネマティックモード」と呼ばれる、通常の非 VR 画面を VR 空間上の大画面に映す技術です。
最初に体験してみたのは「シン・ゴジラ」のデモ。
炎で赤く染まった街に出現するゴジラを眺めるだけのデモなのですが、その迫力がヤバい。
最初、街を見た時は 3D 映画を見た時のような「あぁ、VR とは言え立体技術はこんなものか……」という、わずかな落胆だったのですが。
ゴジラの姿を見た途端にそんな落胆は一瞬で消え去りました。
その迫力たるや、もはや本物。
動画だと大したことないように思われるかもしれませんが、VR の臨場感は半端じゃないですよ。
ゴジラがすぐ目の前まで迫り、飛んで来た岩につぶされて死ぬまでの間、あまりの迫力に開いた口がふさがりませんでした。いえ、本来この「開いた口がふさがらない」という慣用句は「呆れてものが言えない様子」を表すことは十分に理解しているんですが。
でも本当に、文字通りの意味で開いた口がふさがらなかったんです。
それぐらい、すごい。
この体験は実際に VR で体験してもらわないとわからないものがありますね。
実はこの時、運の悪いことに(?)ちょうど飲み会の直前だったので、ここで一度 VR 体験は終了。
そして飲み会が終わって帰宅してからもう一度 PlayStation VR を装着し、再び VR 世界へ。
今度は Until Dawn: Rush of blood という PlayStation VR 専用ゲームをやってみました。
このゲームはホラーシューティングで、PlayStation Move というモーションコントローラを使って二丁拳銃で敵を撃つゲームです。
意外に盲点となりがちなんですが、この PlayStation Move も本来の価格よりやや値上がりしていたり品切れだったりと、入手困難な状況のようなんですね。
しかも多くのお店ではお 1 人様 1 台限りの購入制限があります。
ほとんどの VR ゲームでは PlayStation Move は必須ではないのですが、Until Dawn の二丁拳銃のように両手のトラッキングを必要とするゲームの場合、PlayStation Move が 2 本必要になるんです。
用意周到なぼくは、だいぶ前からこの状況を読んでおり、長崎のヤマダ電機で PlayStation Move を 2 本購入していました。PlayStation VR の再販が来れば PlayStation Move の在庫も消えることは簡単に予想できていたからです。
そんなわけでちょっとだけドヤ顔になりながら、PlayStation Move を両手に持ち、Until Dawn をプレイ。
はっきり言って、メチャクチャ怖い!
やはり VR とホラーの相性は抜群。
両手のトラッキングによる二丁拳銃の操作のリアリティもすごい。
これまでアナログスティックやマウスでエイミングしてきた感覚とは全く違う、現実の自分の腕でエイミングするこの感覚。
新感覚・別次元のゲーム体験です。
ホラーとか苦手な方は絶対にプレイしない方が良いというレベルで怖いです。
もちろん心臓にも悪い。
続いてバイオハザード 7 の体験版もプレイしましたが、こちらも別次元のホラー体験でした。
通常の画面で見ている分には本当に大したことないと思うんですけどね。
「VR はいいぞ」と声を大にして言いたい。製品版の発売が楽しみです。
そして SONY 謹製の THE PLAYROOM VR をプレイ。
これは無料のゲームで、PlayStation VR 付属のオマケゲーム的なものだと思っていたのですが。
意外によく出来ていました。
演出がかなり豪華で、PlayStation VR を装着している自分自身だけでなく、テレビの画面を見ている家族や友人と一緒に遊べる仕様になっているんですね。
家に遊びに来た友達と一緒にプレイすれば盛り上がること間違いなし。
最後に、まとめとしていくつか感想的なものを。
購入を迷っている方が気になっていそうなポイントについても押さえていきたいと思います。
・重さについて
PlayStation VR 本体は想像以上に軽く、長時間使用していても全く頭に疲れを感じません。代わりに、ヘッドバンドで固定するため頭を軽く締め付けられているような感覚があり、長時間の使用ではこちらの方が気になると思います。
また、このヘッドバンドの仕様とピント合わせの都合上、気軽に着け外して使えるものではないです。一度外すと装着が面倒なんですね。少なくとも水分をとるためだけにわざわざ PlayStation VR を外すのは面倒くさいと感じてしまいます。
・画質について
よく言われているように、解像度としてはかなり低いと思います。
感覚的には一世代前の箱型テレビに少し近付いて見た時のような感じでしょうか。ドットの線(?)が多数見える感じですね。
とは言え、場面が暗めのホラーゲームなんかではほとんどそれを感じませんし、明るいゲームでも THE PLAYROOM VR では画質の悪さはほとんど気になりませんでした。結論としては、解像度の低さは気になるものの、ゲームに集中している間は全く気にならないレベルですね。
ただ、サマーレッスンのような、女の子を見て楽しむゲームの場合は少し事情が変わるかもしれません。意外に思われるかもしれませんが、ぼくはサマーレッスンは買ってないんですよね。
・酔いについて
これは個人差があると思うので何とも言えないのですが、ぼくは購入初日に 6 時間ほどぶっ続けで使用してみましたが、軽く頭が痛くなった程度でした。少なくとも 2、3 時間の使用では酔いませんでしたね。
ゲームによっても差があると思います。ぼくがプレイした中では、バイオハザード 7 体験版で下を向いて歩くと脳にものすごい違和感を覚えるので、長時間プレイしているとすぐ酔うかもしれません。
・肝心の VR について
別次元の体験です。ぜひ一度ご自分で PlayStation VR を体験してもらいたい!
この臨場感は実際に VR を体験してみないとわからないです。
もちろん想像以上の体験でした。
・シネマティックモードについて
自分の前方 5m ぐらいの位置に映画館のスクリーンよろしく大画面で VR 非対応コンテンツを再生できます。
アニメを 1 話分見てみましたが、やはり大画面で見るのは気分的には爽快。
しかしイスが安心して背をもたれさせられるものではないため、完全なリラックスは得られませんでした。ソファとかに背をもたれさせて使うとすごそう。ソファください。
・眼鏡について
眼鏡をかけていても問題なく使えます。
ただピント合わせは裸眼より面倒くさいと思います。あと特殊な形状の眼鏡とかでは多少の干渉があるかもしれません。
本文でも書いてますが、度の強い眼鏡を使用している場合は視界の中心部だけピントが合って、周囲の部分はピントがズレているという現象が起こります。PlayStation VR の位置を調整することで解決するとは思いますが、ぼくよりも度の強い眼鏡でどうなるかはわからないです。
・ヘッドホンについて
普通の 3.5mm ステレオミニプラグで接続するヘッドホンで使用できます。
よほど大きなヘッドホンでない限りは干渉しません。好みのヘッドホンを使うのが良いと思います。あと PlayStation VR には専用のイヤホンもついてます。
まとめはこんな感じですかね。
国内ではまだまだ品切れが続いているので買おうと思ってもすぐには買えないですが、これはぜひいろんな人に体験してみて欲しいです。
対応ゲームも少しずつ増えて来ています。PlayStation VR が普及すればソフトウェアメーカーも対応ゲームをもっと出してくれるでしょうし、今後の発展が楽しみですね。